寄付の行為 批判の行為
数日前からずっと書きたかった
「寄付の記事」と「批判の考え」について、書き綴ります。
まずは、次の物語をお読み下さい。
人間による核実験が北極の近くであり、北極に地割れが起きて、シロクマ君が被爆しました。
南に住む大富豪のチワワ君が、シロクマ君を支援するため、どっさりと餌を送りました。
シロクマ君は、大層喜びました。
チワワ君は、自分が支援したことを新聞に発表し、得意顔でした。
その新聞を見たキツネ君がチワワ君を批判し始めました。
「偽善者だ」
「善意は黙ってするものだ」
「送る餌が少ない。もっと送るべきだ」
みんなが野次馬のように集まってきました。
それを見ていたネコ君が、キツネ君に言いました。
「君に3つ質問があるんだけど、いいかな?」
ネコ君「シロクマ君のために、君は何をしたんだい?」
キツネ君「・・・。」
ネコ君「君の行為と、チワワ君の行為、どちらがシロクマ君の役に立っただろうか?」
キツネ君「・・・。」
ネコ君「チワワ君が餌をシロクマ君に送ったことで、誰かに迷惑かけたかい?」
キツネ君「・・・。」
そのやりとりを聞いた野次馬達は、みんな黙って引き揚げていきました。
批判は易く、行動は難しい。
他人の善意を批判する人は、その時、自分が如何に醜い心をしているか、見つめ直してみたほうがいいだろう。
▼谷原誠弁護士のブログより
http://ameblo.jp/mtanihara/entry-10838161427.html
上記の物語は、かなり人間の醜い心を突いた、よい例え話だと思います。
ちなみに、余談ですが、この谷原誠さんは自分の好きな著者の一人です。
気弱な自分が、この谷原弁護士の著書を3冊ぐらい読んで、議論に負けなくなりました。
(「議論」とは、本来よりよい結論に導くために行うのであって、相手を論破するものではないからです。だから「負けなくなった」のです)
すみません、話を戻します。
特に、
キツネ君に対するネコ君の3つの質問は
鋭いです。
・君は何をしたんだい?
・君の行為と、チワワ君の行為、どちらがシロクマ君の役に立っただろうか?
・チワワ君が餌をシロクマ君に送ったことで、誰かに迷惑かけたかい?
さて、
上記の物語を読んで学習した後、
下記の韓国でイチローの寄付に対する記事をお読み下さい。
韓国の「イチローの義援金1億円は少ない」の記事に非難殺到
韓国メディアが、シアトル・マリナーズに所属するイチロー選手の義援金について「ヨン様ほどでもない」報じたことからネットユーザーから強い非難を浴びた。
韓国メディア「ukopia」は19日、イチロー選手が自身のマネジメント会社「バウ企画」を通じて、東日本大震災への義援金として約11億ウォン(1億円)を日本赤十字社に寄付したと報じた。
記事はイチローについて「年俸がおよそ1800万ドル(約14億円)に達する日本最高のスポーツスター」と紹介。「“韓流スター”ぺ・ヨンジュンは10億ウォン(約7200万円)を喜んで寄付した」とヨン様が多額の寄付金を行ったことを引き合いに出し、「日本のスーパースターは(ぺ・ヨンジュンと寄付金が)同じような金額であり、(ぺ・ヨンジュンと)対照的な姿をみせた」とイチローの寄付額は少ないのではないかと指摘した。記事のタイトルは『“ヨン様” ほどでもないね…10億“とてもケチ”波紋』だった。
この記事に韓国のネットユーザーたちは強く反発。
「どうか寄付の額でどうのこうの言わないでくれ…個人がどれだけ稼いでいたとしても10億ウォンは相当な額だ」
「比較する必要があるのか? ヨン様は韓国では全然人気がなかったのに、『冬のソナタ』のおかげで莫大なお金を稼いだじゃないか。イチローは米国で稼いでいるんだし、寄付の額がそんなに重要か?」
「寄付を多い少ないで判断するな」
「記者はいくら寄付した?」
「10億ウォンは大きいぞ」
「誰がいくら寄付したか比較するのは失礼」
「なんで稼いだ金額に比例して寄付しなきゃいけないんだ。税金でもあるまいし」
「寄付することが重要であって金額じゃないだろう」
などといったコメントが多数寄せられた。寄付額が多ければ多いほど被災地の復興に役立つのは事実だが、年収と比較して寄付額を比較するべきではないだろう。韓国ネットユーザーも、この記事については大きな違和感を感じたようだ。
▼韓フルタイム
http://news.livedoor.com/article/detail/5430035/
まぁ、
韓国のネットユーザーは、かなり良識があることが分かりました。
また話が、日本国内に変わりますが、
中山美穂が被災地に向け10年ぶり“新曲”を発表したそうです。
▼中山美穂、被災地に向け10年ぶり“新曲”
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110322-00000303-oric-musi
▼上記の中山美穂の新曲 YouTubeの動画はこちら
すると、ですね、
あるユーザーからは、
「こんなことするより、物理的・金銭的に寄付すべきではないか?」
と批判する人が必ず現れます。
もう、
このわたしが書いた記事を最初から読んで、学習した方ならご存知でしょうけど、
人が行っている寄付やボランティアの慈善活動について、
「あーだ、こーだ批判すべきことではない!」ということです。
じぶんも以前、
批判的な人間でしたが(自分のなかでは、正しい方向へ導きたい、間違った方向へ行ってほしくない、正義感に似た思いから批判していたのですが)、実はそれは間違っていた、、、とこの半年前から気づきました。
すみません、話が逸れました。本題に戻します。
今回の災害で、寄付に関する記事がネット上に溢れています。
たとえば、
「ユニクロの柳井社長が10億円寄付をした」という記事を読んだ途端、
柳井さんは個人所得では全国2位だったから、1位のソフトバンク孫さんはいくら寄付するのか? やっぱり10億円以上じゃないと示しつかないよな・・・。」と、ふと脳裏に浮かびます。
ある掲示板では、
「孫さんと島田紳助が、なぜ寄付をしないのか? 教えて!」
という掲示板まであります。
>紳助は今ごろ番組プロジェクトたち挙げてるよ
という投稿まで、、、
思わず笑っちゃいますが、
こうやって批判したくなったら、
先ほどの・・・・ と、言ってもだいぶ最初の話ですが、
キツネ君に対するネコ君の3つの質問を肝に銘じたいです。
・君は何をしたんだい?
・君の行為と、チワワ君の行為、どちらがシロクマ君の役に立っただろうか?
・チワワ君が餌をシロクマ君に送ったことで、誰かに迷惑かけたかい?
大変長くなりました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
「寄付」と「批判」に対する、自分の伝えたいことは以上です。。。
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